一言に北米住宅と言ってもその歴史は古く、多様的です。
17世紀頃に様々な国の移民から住宅様式や文化が持ち込まれ長い年月を経てミックスされたのが現在の伝統的なアメリカの建築様式になっています。
今回はその中でもポピュラーな、アーリーアメリカンの住宅についてご紹介していきます。
アーリーアメリカンとは
アーリー(初期)の名の通り、アメリカ開拓時代の始まりに流行した建築様式です。
当時先鋭的だったヨーロッパのテイストと、アメリカの木を使ったシンプルながら飽きのこないデザインが多くの人に親しまれ現代まで受け継がれています。
どこか懐かしくありつつも古さを感じさせない、そんなアーリーアメリカンスタイルのお家には以下の特徴がございます。
・カバードポーチ
建物を望んで一番最初に目を引くのが、屋根を大きくせり出して玄関をウッドデッキ・テラスと繋いだカバードポーチです。
雨の日の出入りを楽にしてくれるのはもちろんですが、趣味の物を飾ったり子供の遊び場にするなど多岐に渡って活躍できます。
自在な使い道で、日々の暮らしに彩りを与えてくれる頼もしい存在です。
・ラップサイディング
細長い板を一枚ずつ張って仕上げた外壁もアーリーアメリカンの特徴です。
木の下見板貼りから進化を経た樹脂製のサイディングがアメリカ本土でもメジャーな外壁材として使われています。
シンプルながら高級感があり、時間毎に表情を変えるデザインは洋書に出てくるお家さながらでご家族のみならず近隣の方の目も引くこと間違いなしでしょう。
・切妻の屋根
三角屋根とも言われる切妻屋根は直線的でシンプルな屋根ですが、上記の特徴と合わせることでチープさを感じさせません。
むしろ一つの屋根が大きく見えるので重厚感や立体感を演出してくれます。
正面に向いた妻壁に妻飾りをつけるとより個性的になって外からの見栄えが引き締まります。
・ウィンドウシャッター
元々は雨戸としての役割だったウィンドウシャッターですが、現代では住宅性能の向上に伴いデザイン装飾として今も使用されています。
窓の両脇につけることでエレガントさを演出し、妻飾りとセットで一気にワンランク格式高い見た目になります。
こちらも樹脂製になっており、色あせの心配が少なくお手入れの負担が軽いものになっております。
まとめ
今回はアーリーアメリカンの特徴をご紹介させていただきました!
数世紀に渡って愛されているその訳は、こだわり抜いた外観が年月を経ても古びれずむしろ味わいに変わっていくことにありました。
北米住宅はこの他にもたくさんのテイストがあります。
今後も様々なスタイルの住宅の魅力を解説していきますので定期的にチェックしてみてください!