奥様の趣味をギュッと詰め込んだ家
緑のグラデーションが美しいイングリッシュガーデンの向こうには、英国チューダースタイルの住宅が、外国のポストカードを思わせる佇まいを見せています。 ご夫婦の希望は、イングリッシュガーデンが似合う家というのが第一条件でした。庭を眺めながらお皿を洗えて、リビングでくつろぎながらも庭を楽しむのが夢だった奥様。キッチンからもリビング・ダイニングからも見渡せるガーデンに、毎日癒されているといいます。
小さい子どものことも考えて提案してくれる
間取りは、何度も描き直してもらったと苦笑いするご夫婦ですが、図面を見ながら相談するうちにイメージが膨らんできたといいます。
「主人は機能重視だけど、私はデザイン重視(笑い)。」という奥様の趣味のアンティークに調和した床の色や壁素材は、実物サンプルを取り寄せて、見て、触って選びました。
「カタログで見ても、色や質感がわからないので、床だけでも十数種類は取り寄せてもらいました」と奥様。
また、ヘリテージホームからの提案に納得することもしばしばあったそう。
「最初、階段や2階の壁はクロスにしようと思ったんですが、小さい子どもがいるから腰壁があった方がいいと言われたんですよ。住んでみて実感。手垢や傷が目立たないんですよね」と、奥様。リビングの床には、アンティーク調の無垢床材を使ったのですが、これも、小さなお子さんがいるご夫婦には大正解だったようです。
空気の循環がいいのでストーブ1台で暖か
リビングの梁は、実際に古民家で使用されていた古材。これは、ご夫婦の希望で取り付けました。メインの古材は、自分たちで探し歩いて見つけたというこだわりも。
「家具を置くスペースも吊り戸棚の高さも、自分たちが使いやすいように1センチ単位の要望に応えてもらいました。その全部に対応してもらえたのには感激しましたね」。
主寝室、子ども部屋に加えて、バスルームやサニタリーなども2階に集中させたのもよかったよう。洗濯物は2階のベランダに干し、乾いたものはベランダ出入り口のファミリールームで畳みます。
その時、膝が痛くないようにと一部分だけカーペットを敷いたのですが、これが子どもたちの格好の遊び場になりました。 初めての冬を体感したIYさんご家族。「1階のストーブ1台で家中が暖かいのに驚きました。冬でもTシャツ1枚で過ごせるし、2階の室内に干した洗濯物も、半日くらいでふわふわに乾いているんですよ」。 IYさんの家では常に空気が循環し、1階の暖かい空気が吹き抜けを通って2階に上がり、最終的には風呂場の脱衣所で排気される仕組みになっています。だから、冬でも脱衣所がいちばん暖かいそうです。 ご夫婦のこだわりが随所にちりばめられた家。家族が楽しく暮らす癒しの空間が、ここにはあるのです。